救急車だけじゃない!活躍しているドクターカーについて

救命救急センターに患者を搬送してくる救急車。救急車には救命救急士が乗っており、医師の指示に従い、できる範囲内で処置を行います。
しかし、医師が直接現場に行き、搬送前から処置を行えるドクターカーもあります。

ドクターカーは、緊急処置が必要な場合に出動します。例えば、痙攣、呼吸が不安定、心筋梗塞などの場合です。これらは、1秒でも早く処置をすることで命を助けられる確率が上がります。また、後遺症を軽減することに繋がります。

患者がドクターカーを直接呼ぶことはできません。119番通報で消防の司令塔がドクターカーの必要性を感じた際に出動します。原則、搭乗するのは医師、看護師、ドライバー、救命救急士です。
現場に向かうまでの間に、消防に患者の状態を確認します。確認後、必要な薬や器具を用意し、現場でいち早く動けるように備えます。

ドクターカーの出動は、ドッキング式、キーワード方式の2種類あります。
ドッキング式は、救急車が先に現場に到着し、ドッキングポイントでドクターカーと待ち合わせします。その後、ドクターカーの医師が必要最小限の処置を行い、患者を病院へ搬送する方法です。
一方、キーワード方式は、痙攣などの緊急性が高いキーワードで救急要請が入ったときに、救急車と同時に現場へ向かいます。
ドクターカーは現場に医師が行くことで処置をすぐに行えます。処置といっても必要最小限の処置のみですが、この処置が救急車よりも救命率が高いとされるほど重要です。